フードデリバリーサービスは、飲食店にとって重要な販売チャネルとなっています。しかし、どのデリバリーサービスを選ぶかは悩ましい問題ですよね。
そこで今回は、デリバリーを導入したい飲食店オーナーや飲食企業にお勤めの方に向けて、以下の大手フードデリバリーサービス4社を比較してみました。
- Uber Eats(ウーバーイーツ)
- 出前館
- menu(メニュー)
- Wolt(ウォルト)
それぞれのサービスの特徴や費用、売上などを詳しく比較しますので、出店を検討している方は参考になるでしょう。
また、私は実際にこの4社すべてで出店していますが、その出店経験を踏まえて、フードデリバリーに店舗を出店するならどのサービスがオススメなのかをランキング形式で発表します。
飲食店に最適なデリバリーサービスの選択にお役立てください。
- 47都道府県で出店可能!日本全国ほとんどのエリアで出店できる
- 初期費用・固定費が完全無料なのでリスクなし!
- 手数料は売上の35%ですがカード決済手数料や銀行振込手数料などは無料!
- 他のデリバリーサービスより注文数が断トツ1位!
- 公式サイトから申し込んで最短7日で営業開始できる
※申し込み後にUberの担当者が付くため、分からないことは気軽に聞くことができます。
この記事の目次
【加盟店向け】フードデリバリー4社を比較
大手4社のフードデリバリーサービスの「費用・手数料」「注文数・売上」「入金サイクル」を比較していきます。
出店に掛かる費用・手数料を比較
まずはフードデリバリー出店に掛かる費用や手数料を比較していきます。
初期費用を比較
フードデリバリーサービスの出店に掛かる初期費用を比較しました。
Uber Eats | 通常 |
出前館 | 通常 |
menu | 通常 |
Wolt | 0円 |
上記の通り、すべて無料で出店できます。Wolt以外は期間限定0円となっていますが、オープンからずっと0円なので、当面の間は0円だと思います。
なお、どのフードデリバリーサービスも月額費用は掛かりません。
手数料を比較
どのフードデリバリーサービスとも売り上げに応じた手数料が発生します。各サービスの手数料を比較しました。
Uber Eats | 35% |
出前館 | 35%+決済手数料(最大3%) |
menu | 35% |
Wolt | 30% |
出前館のみ、注文者がクレジットカード払いなどキャッシュレス決済で発生する決済手数料が店舗負担になります。
タブレット端末レンタル費用を比較
フードデリバリーサービスではタブレット端末(一部スマートフォンも可)が必要です。
タブレット端末は自身で用意しても大丈夫ですが、フードデリバリーサービスからレンタルすることも可能です。(Woltのみレンタルではなくて購入になります。)
各サービスのタブレット端末のレンタル費用を比較しました。
Uber Eats | 22,500円 |
出前館 | Wi-Fiモデル:月額1,200円 セルラーモデル:月額2,000円 |
menu | Wi-Fiモデル:15,000円 セルラーモデル:20,650円+月額 売上の3%(上限1,100円) |
Wolt | Wi-Fiモデル:33,000円(税抜) セルラーモデル:47,000円(税抜) |
注文数・売上を比較
フードデリバリーサービスの中で、一番注文数が多く売り上げが高いサービスはどこでしょうか?私は実際にUber Eats、出前館、menu、Woltの4社に出店していますので、それぞれの売り上げの割合を比較してみます。
- Uber Eats(75%)
- 出前館(12%)
- Wolt(8%)
- menu(5%)
もちろん出店エリアや店舗の業種によってフードデリバリーサービスの注文数や売上は異なりますので、参考程度に考えていただければと思います。
とはいえ、Uber Eatsはどの地域でも一番になるのではないかと思います。それぐらい注文数に差があります。
入金サイクルを比較
フードデリバリーサービスの売り上げの入金サイクルを比較していきます。
Uber Eats | 週払い(月曜~日曜の売上が翌週火曜に入金) |
出前館 | 月払い(月末締め翌月27日払い) |
menu | 月払い(月末締め翌月25日払い) |
Wolt | 月払い(月末締め翌月6営業日払い) |
Uber Eatsが圧倒的に一番早いですね。
ちなみに、売り上げの入金に掛かる振込手数料は以下の通りです。
- Uber Eats(無料)
- 出前館(3万円未満:220円、3万円以上:440円)
- menu(440円)
- Wolt(無料)
フードデリバリーに店舗出店するならどこがオススメ?
上記の比較結果や実際の出店経験を踏まえて、フードデリバリーに店舗を出店する際にオススメのサービスをランキング形式でご紹介します。
1位 Uber Eats

出店エリア | 全国47都道府県(Uber Eatsエリアの詳細) |
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初期費用 | 通常 |
手数料 | 売上の35% |
受注用機器 | タブレット端末かスマートフォン タブレットをレンタルは22,500円(機種Lenovo) |
メニュー写真撮影 | 写真を自分で用意するかUberに撮影してもらう(Uberの撮影費用は15枚13,000円) |
営業開始 | 最短7日で営業開始できる(写真をUberに撮影してもらう場合は最短3週間) |
主な特徴 |
|
公式サイト | Uber Eatsレストランパートナー募集ページ |
Uber Eatsは売上断トツ1位
Uber Eats(ウーバーイーツ)は加盟店舗数が最も多く、そのため注文数も圧倒的に多いです。
私はUber Eats、出前館、menu、Woltの4社に飲食店を出店していますが、Uber Eatsの注文比率は断トツで高く、およそ75%を占めています。
そのため、デリバリーの売り上げを期待している飲食店にとってはUber Eatsへの加盟は必須と言えるでしょう。
また、利用者が多いことは店舗の認知度向上にもつながります。実際にUber Eatsを通じて初めてお店の存在を知る人も多いです。
オーダー受注用機器として、タブレット端末以外にもスマートフォンも利用できますが、スマートフォンでは一部の機能が制限されるため、可能であればタブレット端末の使用をオススメします。
登録はこちらのUber Eatsレストランページから申し込んで最短7日で営業を開始することができます。担当スタッフがサポートをしてくれるため、わからないことは直接聞けます。
Uber Eatsレストランパートナーについては以下の記事に詳しく書いてますのでご覧ください。

2位 Wolt

出店エリア | 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・埼玉・東京・神奈川・新潟・静岡・愛知・大阪・岡山・広島・徳島・香川・愛媛・福岡・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄(Woltエリア) |
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初期費用 | 0円 |
手数料 | 売上の30% |
受注用機器 | タブレット端末(iPad限定) ■Woltで購入する場合 ■自身で用意する場合 |
メニュー写真撮影 | Woltに撮影してもらう(撮影費用は無料) |
営業開始 | 最短14日で営業開始できる。iPadを自身で用意する場合はプラス2~3週間 |
主な特徴 |
|
公式サイト | Woltレストランパートナー募集ページ |
Woltは手数料が一番安い
Wolt(ウォルト)は北欧のフィンランドで生まれたデリバリーサービスであり、そのオシャレさから特に女性に人気です。
注文数はUber Eatsに比べると多くありませんので、Uber Eatsとの併用や、デリバリーの売り上げをさほど必要としていない人気店に最適です。
実際、Woltだけで出店している行列のできる人気店も多いです。
Woltの魅力は手数料が非常に安く、商品代金の30%という点です。
手数料が安い一方で、Woltを利用するためには受注用機器としてiPadが必須です。自分で用意することも可能ですが、その場合は他のアプリをインストールすることはできず、Woltの受注システムを導入する必要があります(Woltから購入する場合の価格は33,000円から)。
また、Woltは女性に人気があるため、カフェやスイーツ系の店舗にもオススメです!
3位 出前館

出店エリア | 全国47都道府県(出前館エリアの詳細) |
---|---|
初期費用 | 通常 |
手数料 | 売上の35%+決済手数料(最大3%) |
受注用機器 | タブレット端末のみ可 ■出前館でレンタルする場合 |
メニュー写真撮影 | 写真は自分で用意する |
営業開始 | 最短7日で営業開始できる |
主な特徴 |
|
公式サイト | 出前館の飲食店募集ページ |
出前館はキャンペーンに強い
出前館は手数料が一番高いというデメリットはあるものの、売り上げはUber Eatsに次ぐ第2位です。
特にウルトラ半額祭などキャンペーンのときは注文数が増加するので、積極的に参加するといいでしょう。
出前館はドミノピザや銀のさらのような自社配達をしている店舗も多く加盟しています。手数料も売上の10%と安いので、自社配達している店舗は出前館に登録をオススメします。

出店エリア | 北海道・宮城・茨城・栃木・群馬・千葉・埼玉・東京・神奈川・新潟・富山・石川・長野・岐阜・静岡・愛知・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・岡山・広島・山口・香川・高知・福岡・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄(menuエリアの詳細) |
---|---|
初期費用 | 通常 |
手数料 | 売上の35% |
受注用機器 | タブレット端末かスマートフォン
■menuでレンタルする場合 |
メニュー写真撮影 | 写真は自分で用意する |
営業開始 | 最短7日で営業開始できる |
主な特徴 |
|
公式サイト | menu飲食店募集ページ |
menuは掛け持ちに最適
menu(メニュー)は日本生まれのデリバリーサービスで、auを運営しているKDDIの子会社です。
menuは受注用機器としてタブレット端末とスマートフォンの両方が利用できます。アプリがバックグラウンドでも受注が可能であり、注文も電話の着信で通知することができます。そのため、menu専用の端末でなくても問題ありません。
この便利な機能により、Uber Eatsなどとの併用に最適なデリバリーサービスと言えます。
また、menuは東京都心部であれば24時間営業なので、居酒屋系の店舗にもオススメです!
まとめ
本記事では、フードデリバリーサービスの出店に掛かる手数料や売上などを比較しましたが、最後に内容をまとめます。
- 初期費用はすべてのデリバリーサービスで無料
- 手数料が一番安いのはWolt
- 注文数が一番多いのはUber Eats
- 売り上げの入金はUber Eatsが週払いで、その他は月払い
- オススメのデリバリーサービスはUber Eats
一番オススメなのはやはりUber Eats(ウーバーイーツ)です。他のサービスと比べて注文数が圧倒的に多いので、デリバリーの売り上げを期待している方は登録すべきです。
とはいえ、Uber Eatsだけでなく複数のサービスに登録することも可能です。まずはUber Eatsに登録して売り上げの状況を見て、もし売り上げがイマイチであれば他のサービスにも登録することをオススメします。
おすすめのフードデリバリーサービスの配達仕事Best3をご紹介します!


今、一番稼げるフードデリバリーの仕事は出前館!
出前館は1件あたりの配達報酬がフードデリバリーの中で最も高額で、配達1件2,000円くらいになることもあります!
平均時給は約1,500~2,000円くらいですが、現在はキャンペーン中のためインセンティブが高く、時給2,000円以上稼いでいる人も結構多いですよ。
募集エリア | 全国47都道府県(出前館エリア) |
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平均時給 | 約1,500~2,000円 |
特徴 | インセンティブがあると1件約2,000円になる場合がある。 複数の車両を登録できるので、日によって配達車両の変更可能。 登録は全てWEB上で完結でき、最短3日で稼働できる。 | 1回の配達報酬がフードデリバリーの中で一番高い。
おすすめ度 |


Wolt(ウォルト)はアプリのデザインや配達グッズがオシャレなので女性にも大人気!
平均時給は約1,200~1,700円ですが、ピークタイムだと時給1,500~1,800円くらいになります。
Uber Eatsや出前館と比べるとそこまで稼げませんが、ストレスなく快適にできるので、掛け持ちに最適です!
募集エリア | 北海道・青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島・埼玉・東京・神奈川・新潟・静岡・愛知・大阪・岡山・広島・徳島・香川・愛媛・福岡・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄(Woltエリア) |
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平均時給 | 約1,200~1,700円 |
特徴 | 配達パートナーを評価するシステムがない サポートの対応が良い | 注文者に配達パートナーの顔や名前が表示されない
おすすめ度 |


Uber Eatsは加盟店舗数も配達員の数も日本一!最もメジャーなフードデリバリーサービスです。
平均時給は1,500~2,000円くらいですが、配達に慣れると時給2,000円以上稼げたりします。
アプリの操作も直感的で分かりやすいので、フードデリバリー未経験者にもおすすめ!
募集エリア | 全国47都道府県(Uber Eatsエリア) |
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平均時給 | 約1,500~2,000円 |
特徴 | チップ制度があるので、追加報酬がもらえる可能性がある。 服装や髪型は完全自由。金髪、ヒゲ、ピアスなどOK。 報酬は週払いなので、金欠気味のときに助かる。 面接もなく全てWEB上で登録できる。 | 配達依頼件数がフードデリバリーの中で一番多いので稼ぎやすい。
おすすめ度 |